これは中央公論社刊 荒巻義雄著 佐藤道明画 要塞シリーズを元に製作されています。
これはTAC代表個人が中央公論社と作者からファン活動の一環として販売を許諾された物です。
販売はイベントと通信販売のみです。

CODE1991 SF-4JU スーパー・ファントム


 スーパーファントムは「要塞」シリーズを代表する機体の一つである。(断言!)
 (ちなみにCODE1986ではF−16XLJとハリアーX改。
 CODE1991ではスーパーファントムと震電91、
CODE1995では槍空とMig40、海燕、コサック95、
CODE1997では烈風97、極星あたりが代表だと思います。)
 このCODE1991に投入された兵器群は
ノヴェルズが発売された当時の現用兵器より
少しだけ未来の匂いを漂わせていた。
 名前どうりファントムを思わせる機首と大型機のわりに操縦性の高さを想像させる双垂直尾翼と可変翼。
 本編中での活躍は格闘戦から巡航ミサイル迎撃まで最新鋭の万能機を体感させた。
 荒巻先生のイメージ母体は海軍型ファントムで計画されていた可変翼型ではないかと思うが、
その実際の計画案ではファントムIIの本体そのままにトムキャットみたいな可変翼が付いた物だったが、
佐藤先生の手によってこんなにかっこよくなった。

 1/144に移行してから初めて製作した要塞メカ。
 これまでに製作した6タイプを踏まえての製作で、
平面形やインテークのラインなんかは満足だったが、
後から見直すと機首下面から胴体への線に納得がいかなくなり、
作る完成品すべてに同じ改造を施すもんで原型を改修。
 あっちこっちいじって、けっこうな手間がかかったがかなり満足のいくものとなった。

 機首が長くて下面にバルカンがあればなんでもファントムに見える気もするが、まあ。
 数年前に放送された「ファイナルファンタジー アンリミテッド」というアニメの1話のアバンに
小林誠氏デザインのF−15にファントムIIの機首をつけたような機体が出ていて、
やはりスーパーファントムと似たような匂いがした。
 
 前席キャノピーから後部キャノピー、そして機体へ流れる線がきれい。
 他にも文庫版から採用されたカナードやパイロン、ドロップタンクなど航空機らしいパーツを追加。
 イヴェントや通販で今でも売れているのが基本デザインのよさの証であろう。
 先日のイヴェントでとうとう『「要塞シリーズ」って?』という人が
カッコいいからって買って帰るようになってしまった。
 まあ、終わってかなり経つのでしょうがないんですけど。

 それにしてもレジンキットでの可変翼機製作は難儀である。
 可変翼は可変翼が売りなので、動かなくてはしょうがない。
 単純に展示のみを目的とするなら固定してしまってもいいのだが、
やはり出来れば動いたほうが嬉しい。
 でも、レジンキットの場合、本体がムクだったり色々あってなかなか可変させずらい。
 連動となるとなおさらである。
 スーパー・ファントムの場合、主翼が離れているうえに間にエンジン部があったりとかして
旧LSのトムキャットみたいにはギアは組めないし、
旧オオタキのF111みたいなのも出来なかった。
 その昔作った1/100時代のXFA−27では試験的にギアで連動するギミックを入れてみた。
 作るのはめんどかったけれど、楽しかった。
 同じACECOMBATでも04のX−02となるとギミックは仕込めないよなあ。